統合失調症

概要

統合失調症は、感情や思考などがまとまりを欠いた状態になる病気です。100人に1人くらいがかかるといわれており、それほど珍しい病気ではありません。早めに治療するほど症状が重くなりにくいといわれています。早期発見と早期治療が大切です。

症状

統合失調症は、思考や感情、行動に影響を及ぼす精神疾患で、主に以下のような症状が見られます。

  • 陽性症状: 現実には存在しないものが見えたり聞こえたりする幻覚や、根拠のない妄想を強く信じることがあります。
  • 陰性症状: 感情が乏しくなったり、話すことや行動が減少したりするなど、日常的な活動への興味を失うことがあります。
  • 認知機能の障害: 注意力や記憶力が低下し、計画を立てたり問題を解決する能力が低下することがあります。

治療法

統合失調症の治療は、薬物療法が基本です。抗精神病薬を中心に、睡眠薬、抗不安薬などが処方されます。

定型抗精神病薬

・クロルプロマジン、ハロペリドールなど。

・主に陽性症状に効果がありますが、運動障害などの副作用が見られることがあります。

非定型抗精神病薬

・リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾールなど。

・陽性症状だけでなく陰性症状にも効果を示すことがあり、副作用が比較的少ないとされています。

その他の薬

・抗不安薬や睡眠薬が補助的に使用されることもあります。

おわりに

症状が軽くなってきたからといって、勝手に服薬を中断するのは厳禁です。再発の危険が高くなる為、薬の調節については、医師とよく相談をしましょう。統合失調症は早期発見と適切な治療が回復への鍵となります。当院では患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立て、回復をサポートいたします。お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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